第7日(2017.3.11) 六合 → 見付
 
  島田 


藤枝宿の外れ、JRで藤枝の一つとなりの六合駅からスタートする。ここまではこれで3度目となる静岡駅までの夜行バスと始発電車を乗り継いだ。

    

    

直線の道路を単調に歩くとほどなくして23番目の島田宿に入る。大井川の川越しで栄えた宿場だ。旧東海道は途中で左に分岐してここから川越しの遺構が始まる。川会所、番宿や古井戸など当時の設備が立ち並ぶ。

    

     

    

旧道として分岐したので助かったのか、意向として残すために分岐させたのか、はたまたその両方か。大井川の土手沿いに博物館もあったが、時間早く開館前だったので、屋外展示物のチラ見だけに留める。

    

弥次喜多道中の気分で歩いているので、川越し制度の廃止後に整備された川船の現物などは時代が進んでしまってあまりピンとこない。大井川の土手に立って向こう側を眺めるも眼下の河原は公園に造成されてしまってどうも当時のイメージがつかない。5分ほど上流に歩くとさっき分岐してきた道路に合流し、約1kmの大井川大橋で安全に渡らせていただく。

    

「箱根八里は馬でも越すが越すに越されぬ大井川」と歌われたように、これができるまでは大雨が降ると何日も足止めを食らったのだ。車で走ればあっという間だが、歩いて10分程度で渡り切った。意外と歩道の使用者が多いのに驚かされる。自転車の他に徒歩の人も。まあ、東海道walkではなかろうが。

    

大井川大橋を渡り切ると今度は5分下流へリプレイスして旧道のルートへ復帰。すぐにローカル線の踏切り、渡るときに左側を見るとすぐのところに駅舎が見えたので立ち寄ったら大井川鉄道の新金谷駅。SLが秘境駅を走ったり、その先の路線ではアプト式で国内最高の急勾配に立ち向かうなど鉄道マニアとしても血が騒ぐ。さらにその奥は南アルプスの玄関口に向かうのだから、一度は乗ってみたくなる。

    

                                        <つづく>