第5日(2017.2.12) 吉原 → 江尻
 
  吉原 〜 蒲原 

 
    

前回、岳南鉄道に乗って一足先に訪れた元吉原駅あたりから14番目の吉原宿。本陣や脇本陣のあったあたりは商店街となっており、その日はちょうどB級グルメのイベント会場になっていた。

     

当時は渡し船だったという富士川を橋で渡る。渡船場は橋よりもやや上の方にあったため、橋を渡った後は旧道に向かって上流の方へと歩く。河原から100mくらい進んだところに富士山の伏流水の湧くところがあった。これでメシを炊いたり野菜を洗ったり、今でも大活躍の様子。

     

岩淵の一里塚を過ぎてしばらく歩いたところで旧道が新幹線の下をくぐる、そうかと思ったら今度は東名高速を橋で越える。箱根のように往時のままの道がそのまま残されているところもあれば、こんな感じで寸断されているところもあるのだ。

     

坂道を下って15番目の蒲原宿。偶然だろうが、原、吉原、蒲原と原の字の着く宿場が続く。並行して東海道本線が走っており、蒲原と新蒲原の駅があることは知っていた。蒲原の宿場町の最寄り駅が蒲原で、新しく新蒲原駅ができたものと思っていたらこれが逆、宿場町に近いのが新蒲原とは、何故かと思って調べてみたらウィキにその答えが乗っていた。要約すると、蒲原宿の東側に富士川駅(当時は岩淵駅)ができることが先に決まってしまって、蒲原宿からも近い距離にあったので、宿場町の最寄り位置には作れない。一方、一つ先の由比宿からも駅が欲しいとの機運が高まり、その間を取って蒲原宿と由比宿の間の堰沢村にできたのが今の蒲原駅。しかし、由比宿の近くにも由比駅ができたので、蒲原宿の近くにも駅を作ろうと決まったわけだが、もうすでに蒲原の駅名は使えないので仕方なく新蒲原になったというもの。

   

蒲原宿は旅籠が現存していたり、町全体に昔の雰囲気を感じるうえ、案内の看板も充実しており、再訪し時間をかけて雰囲気を味わいたいと感じた。