第4日(2017.2.5) 原 → 吉原
 
  原 〜 吉原 

            


二日酔い度3で目が覚める。前日の予報では雨だったので出発が遅くなったのは前回と同じ。それがまだ曇り空なところまで同じとは。ホテルで朝食をとり前回同様、雨降りになるまで歩こうと決める。昨日と逆に沼津から2駅乗り、原駅前から歩き始める。原宿というが東京の原宿とはえらい違いで、若い人にあまり出くわさない。右側に富士山があるはずだが、雲のせいで裾野しか見えない。相変わらずまっすぐの道で、間違えようはないが、景色が変わらないのは実に退屈。

     

「間の宿柏原」の標柱を見つける。原と吉原の間におよそ10軒の茶屋があったとのこと。富士山を眺めながらの休息にうってつけだったのかもしれない。

     

これまでの単調な道路に突然交通規制、出店が出ているエリアに突入。小学校が駐車場として開放されており、そのあたりから人通りが増えてきた。偶然にも毘沙門様の祭礼に紛れ込んでしまったのだ。

     

毎年3日間にわたって行われる縁日の最終日。せっかくなので立ち寄りたいと思っているところに雨が降ってくる。今頃寝坊を悔やんでも仕方ないが、もう1本早い電車に乗れていたら何とかなったかもといつものタラレバ。東海道は線路に阻まれ吉原駅の手前で地下道をくぐる。線路沿いに歩き、駅に着いた頃、傘なしでは歩けないくらいになった、やれやれ。

     

せっかくなので吉原駅からローカルの岳南鉄道に乗ってみる。3駅先の本吉原で下車、げっ、何もない、「本」吉原なのに。一つ手前の吉原本町のほうが賑やかなのが車窓からわかったが、返しの電車が来るまで時間があるのと、距離が近いのでハンカチを頭に乗せて駆け出した。ほどなく屋根付きの商店街にたどり着き2度目のヤレヤレ。実は吉原本町の駅前道路はこれから歩く予定の旧東海道の宿場町、屋根付きの範囲に限定して少し歩いてみたが、雨の為か気分が盛り上がらず帰宅することにした。

     

            


帰りの東海道本線車内に毘沙門天大祭の中吊り広告を見つける。さすがJR、市域密着型になったものだ。

                 

熱海でも途中下車して駅前の足湯につかり、1日半の歩きに対して労をねぎらってやる。ここからは新幹線でよいが、駅で仕入れたつまみで一杯。吉原まで4日かかったが、在来線と新幹線であっという間に帰宅。

     

日本橋から141.4km