その6 自己嫌悪?

前回、初舞台前の関門の事を書きましたが、初舞台を踏み、その後は順調に行くと思ってました。やっぱり世の中そんなに甘くは有りません。初舞台の後、笑福亭遊喬師匠に夕陽ケ丘寄席に出演させて頂いたり、7月11日に奈良の古々粋亭さんに出演させて頂きました。

修業は順調に進んでいると思っていました。夢二の誕生日が7月19日です。丁度、日曜日で鶴二師匠、後援会会長の辻さん、後援会の方々から御祝いして頂きました。皆様有難うございました。しかし、その帰りに鶴二師匠に頂いたプレゼントの鞄を電車に忘れてしまいました。痛恨のミスをやらかしてしまいました。幸い鞄は忘れ物取扱所に有り送って貰えました。さすが日本ですねぇ! 他の国では見つからなかったでしょう。突っ込み所、満載の夢二です。

7月26日の高津の富亭で鶴二師匠と桂文鹿師匠のお二人の会に、桂白鹿さんと一緒に夢二も出演させて頂きました。終演後、師匠のご実家のみさを寿司さんで色々お話をさせて頂き、今後の方針等を教えて下さいました。普通に考えれば順調過ぎる位に順調ですよねぇ。

ところが夢二は怒られる事が辛く、再び師匠の下へ通う事が億劫になってきました。自分は何故こんなに出来ないのかと自己嫌悪になってしまいました。2度目の関門はお盆休みの8月13日の朝、着物の着付けの動画を撮影している時です。上手く帯が結べず、何度かやり直しているのを、私がちゃんと出来てるのに何でやり直すのか聞いた時にイライラして止めてしまいました。1度目の関門でもそうでしたが、こちらの話を聞き入れません。鶴二師匠に電話をして朝からの事を説明したら、「私から夢二に電話を入れます!」と掛けて頂きましたが、夢二は電話に出るのが恐いから電話に出ません。少し落ち着くまで私もこれ以上話すのは良く無いと思ったので、嫁さんがパートから帰ってくるまで待ちました。

私は1ヶ月前から計画していたブラジリアン柔術の仲間とのBBQの買出しに出掛けました。買い物を済まし、BBQ場所の下見をして家に帰ると丁度、嫁さんがパートから帰って来て今日、鶴二師匠の家に行かなかった事などを説明して話をして貰いました。落ち着いて来た時、話をしたら「明日は師匠の家に行くわ!」私はホッとしました。しかし、次の朝ヤッパリ師匠の家に行くと怒られると言う恐怖で中々用意をしません。何とか用意をさせて家を送り出しました。その日は私の主催するBBQの日です。無事に師匠のお宅へ行くものだと思っていました。
                                       <その7に続く

その5へ戻る      目次へ戻る         HPトップへ         その7へ     
それ行け! 夢二!!