◎ プロローグ

本業の異動で12年住んだ大阪から東京へ移り住んだ。この間山登りが趣味として定着したが、東日本の山々でメジャーなところといえばどこも、標高が高くて冬場は自分のテクニックでは無理。生涯一度で良いのでフルマラソン完走をと思い続けてきたが、当会唯一完走経験者である六弦亭ざくろさんに相談したら「まず減量しないと」と一蹴された。

山登りの時は夜行バスまで使って夜通し歩いたりもするが、それ以外の日は運動といったらトイレに行くくらいで、ただゴロゴロしている方の「カミナリおやじ」になってしまった。どうもオンとオフのギャップが大きすぎる。

そんな普段の怠惰な生活を反省しながら、何気なく本屋で手に取った「ホントに歩く東海道」、山の地図みたいに蛇腹になっているが、100mが1センチの縮尺になっていて、分岐点の目印もかなり詳細になっている。当然、途中の見どころなんかも解説がついている。



世の中にはマニアックな人がいるものだと自分のことはさておき感心する。生来、方向音痴なくせに人に道を尋ねるのが嫌いな質だが、これなら何とかなりそう、日本人として生まれて花と言われれば桜、山と言われれば富士山、道と言われれば東海道ってなもんで、そんなことで東海道walkを思い立つ。

17年12月の駅前寄席楽屋で、踏破したことを代表に報告したらこのことを当会の特集の一つとして取り上げたいとのこと。ありがたいお話である。写真は残ったが記憶はだんだん薄れていくので、連載することで記録として残しておきたい。