鹿児島県に三島村という村があります。
村は、その名のとおりに三つの島(竹島・硫黄島・黒島)からなる村です。
位置的には、九州本土と屋久島の中間地点にあります。
今回は、平成22年5月のゴールデンウィーク(連休)を利用して、硫黄島へ行ってきたお話です。
「硫黄島」と聞きますと、太平洋戦争末期の激戦地を想像される方もおられると思いますが、
あちらの「硫黄島」は、東京都の方で、今回、私が訪れたのは、鹿児島県の「硫黄島」です。
調べると、読み方も違うようで、東京都の硫黄島は、「いおうとう」で、
鹿児島県の硫黄島は、「いおうじま」とのこと。
愛車のCT110(ハンターカブ)とともに海を渡り硫黄島へ行ってきました。


     

噴煙が立ちあがる桜島を眺めながら、桜島フェリー(鹿児島市営)で鹿児島港に到着。
鹿児島港には、各離島行きのフェリー乗り場がたくさんある。
間違えないようにしなければならないが、私は前日に下見をしておいたので、
すんなり三島村行きのフェリー乗り場に到着した。



 


   
村営の三島村フェリーは、定刻どおり出航。

このフェリーの航路は、

鹿児島港→竹島→硫黄島→黒島の順である。

鹿児島港から硫黄島までは、

約4時間の船旅となります。
   
まずは、竹島に着岸である。

右奥には、硫黄島が見えている。

竹島は、その名の通り、

島全体が琉球竹に覆われている。
     
竹島にフェリーが着岸。

島民がフェリーを待っている。

このフェリーには、島の生活に必要な物資を

積み込んである。

食料・宅急便・プロパンガスなどを降ろすのである。
   

竹島を離岸。次は、硫黄島へ向けて出航する。 
   

硫黄島が近づいてきた。 

島の主峰が硫黄岳である。

常時噴煙を上げる活火山で、

気象庁からは噴火警戒レベル2ということで、

火口周辺規制が敷かれている。、
 

 

いよいよ硫黄島の港に着岸する。

港内は、港底から鉄分を多量に含んだ温泉が

噴出し海水との反応で赤茶色に変色している。
 
 

 
無事に硫黄島に降り立った。愛車のCT110(ハン

ターカブ)と三島村フェリーを写真におさめる。
この後、

フェリーは黒島へ行き、翌日、鹿児島行きとなって

本島にやってくることになっている。鹿児島港と島を

結ぶ航路は、フェリー1隻で往復しているので、

週に3便しかないのである。
ということで、私は翌日

のフェリーに乗って九州
本土に戻るので、この島に

滞在できる時間はすでに24時間を切っている。
 


   
さぁ、島内を巡るぞ!

まずは、東温泉に行く。今回の旅の目的の一つが、

硫黄島にある温泉に入ることであった。
脱衣場は

無く、その場で真っ裸になる。
もちろん無料で混浴

の温泉である。
前を向けば太平洋、

島の方を振り向けば、硫黄岳がそびえ立つ。


自然を満喫しながらゆったりと浸かることができた。
 

   
東温泉で記念撮影!

セルフタイマーでの撮影だったので、

カメラと湯船の間を行ったり来たり・・・。


誰も居なかったのでよかったですが、

はたから見たら、

全裸の人間が出たり入ったりとしているわけです。
     

東温泉の次は、

島の反対側にある坂本温泉に向かう。


その途中で、硫黄岳をバックに記念撮影。
     

坂本温泉に到着。

こちらも無料の温泉で、脱衣場は無い。

満潮になれば、海面に没してしまう温泉である。

ちなみに私の温泉入湯箇所は、

ここで100湯目である。
     

坂本温泉でも記念写真を撮る。
     

島内には、史跡がけっこうあります。

「俊寛堂」へは徒歩で向かいます。
     
「俊寛堂」です。

鹿谷(京都)での平家討滅の陰謀がもれ、

ここ硫黄島に流された俊寛は

再び故郷の土を踏むことなく、

1179年9月39歳で絶望の生涯を閉じた

とのことです。
     

硫黄島の港を別のアングルから撮影。

海水の変色具合がすごいです。



島の集落は、この港付近にかたまっています。

島の人たちは、気軽に挨拶をしてくれますし、

翌朝、散歩していたら車に乗せてくれたりしました。
   

島の端っこで、硫黄岳をバックに写真撮影です。
   

島内には宿泊施設が5軒あり、

今回は、「民宿みゆき荘」さんにお世話になる。
   
 

さて、翌朝になりました。

黒島から鹿児島行きのフェリーがやってきました。

冬は、海が時化て、

フェリーが着岸できないこともあるそうで、

その時は、そのまま鹿児島へ行ってしまうそうです。
     

フェリーが着岸しました。

私もそろそろ乗船です。

港には、島民が集まってきて、

九州本土に行く人々の見送りです。
     

フェリーが離岸。

竹島経由で、鹿児島港へ向かいます。

見送りには、三島村で唯一の駐在所のお巡りさんも

来られていました。
     

船上より硫黄岳を眺めながら・・・

「さらば、硫黄島!またいつか来るぞ!」




それでは、次回もお楽しみに!
                                            ≪第7話/完≫


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硫黄島探訪!の巻
 第 7 話
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