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次回もお楽しみに!
≪第2話/完≫
カムイワッカ湯の滝!の巻
 第 2 話



オートバイに長時間乗っていますと、結構疲れるものです。その疲れた状態で入る温泉がとても気持ちいいのです。オートバイ旅行に温泉が付き物となってしまい、温泉が目的という旅行もしました。

今回は、過去に入湯した温泉で印象に残っている温泉を紹介しましょう。
2000(平成12)年・夏の北海道オートバイ旅行より、当時の記憶を辿りながら記します。
8月30日(火)晴れ、旅は6日目である。根室市を出発し、知床峠を越えて、斜里方面へ向かう。本日の目的は、知床半島のオホーツク海側にある「カムイワッカ湯の滝」の温泉に入ることだ。根室市を出発し、目的地へ向かう途中に川北温泉、相泊温泉(ともに露天風呂で無料)に入る。国道334号で知床峠を越えて、道道93号に入る。道道とは、大阪や兵庫で例えると、府道や県道のことである。

「カムイワッカ湯の滝」へ行くには、この道道93号の突き当り近くまで進まなければならない。舗装はされておらず砂利道であるが、私のオートバイは、オフロードタイプであるので、砂埃を巻き上げながら走行する。ちなみに、現在は環境保護の観点から、車両規制があり、シャトルバスに乗り換えなければならないが、当時は、8月も末になれば、車両規制は解除されて自由に行き来ができたのである。

さて、「カムイワッカ湯の滝」の入り口に到着した。オートバイを止めて、ここから自力で温泉まで行くことになるが、この温泉は川の水が温泉で、上流に滝壺があり、この滝壺で入浴するのである。よって、滝壺までは、沢を登ることになり、時間は約20分である。入口では、わら草履がレンタルされている。1足500円也。私は500円を出し惜し
み、無謀にもビーチサンダルで上流へ向かったが、後々後悔することになる。

沢を流れる水が温かい。実は、温泉が流れているのだ。行き(登り)は、何とか無事、滝壺に到着した。(温泉の泉質が強酸性硫黄泉なので、川底にコケ等が一切無く非常に滑りやすい状態なのである。)

この温泉には、脱衣所や建物など一切なく、しかも混浴である。滝壺に数人の男女が湯に浸かっていたが、皆、水着を着用していた。まるで温泉プールだ。そこで、問題が、・・・私は水着は持っていなかったのである。せっかくここまで引き返すのも悔しいし、周りを見渡しても「水着を着用せよ!」というような注意書きも無い。日本の温泉は、本来、素っ裸で入るのが正攻法だと自分で自分を言い聞かし勇気を振り絞った。ちょうど、この時、別の男性がこの滝壺に到着した。一瞬、私はこの男性と目が合い、そして、「素っ裸で行きましょう」と意見が一致した。パッパッと、服を脱ぎ、タオル1枚で、ドボン!と滝壺に飛び込む。深い! 座ることができないので、垂直に立った状態である。湯は熱くもなくちょうどいいが、この湯で顔を洗うと目が開けられなくなった。泉質が強酸性なので、目がヒリヒリするのである。要注意だ。

大自然の中での温泉を楽しんでいると、ボチボチと人が増えてきた。若い女性もいる。女性の方々は、あらかじめ水着を着用しているようだ。こっちは、素っ裸なので、逆に恥ずかしい。タイミングを見計らい、温泉から出て、体を拭きパンツを着たらホッと一安心。これから入浴する女性2人組から写真を撮ってほしいと言われ、カメラを渡されたので、撮ってあげた。ちなみに、この時の私の姿は、パンツ一丁の姿で、後から考えると、すごい格好だったなぁと思った。

大自然の中での温泉を堪能した後は、登って来た沢を下ることになるが、ここで、ビーチサンダルで来たことに後悔する。とにかく滑るのである。怖々沢を下る・・・が、最後の最後で、ズルッと滑り、足の裏や肘を怪我してしまった(切り傷、擦り傷(痛)。あぁ〜、がまの油があれば・・・)。

まぁ、とにかく本日の目的が達成できたことに満足だ。オートバイに跨り発車。国道334号に出て、網走方面へ向けて走る。日が暮れ始めた。8月も末なので、日が暮れ始めると、急に寒くなる。昨夜も根室市内の食堂では、ストーブで暖房していたぐらいだ。オートバイを走らせながら、今夜は、どこに泊まろうかと思案する。斜里町の市街に入り、地図を確認すると、ライダーハウスの存在を知った。温泉付き・素泊まりで、料金1000円。このライダーハウスの温泉(斜里温泉)に入ったことで、この日、4湯目の温泉だ。あ〜気持ちいィー!。

温泉の後は、コンビニ弁当で夕食を済ませ、同宿の他の旅行者と旅の話で盛り上がり、夜が更けていったのであった。
お読みいただき、ありがとうござます。

下の写真は、「カムイワッカ湯の滝」で撮影したもので、ガッツポーズをする筆者です。

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