噺の実験室

 

bS「愛宕山」編

1 芸者衆を引き連れて物見遊山で登れる山なのか?

2 坂を登る時の「尻つき」は本当に効果的なのか?

3 「かわらけ投げ」は愛宕山でできるのか?

4 「かわらけ投げ」で的が狙えるのか?

5 傘1本でガケを飛び降りることが出来るのか?









 

ファイル4−1

疑問点

芸者衆を引き連れて物見遊山で登れる山なのか?

実験中

 


  

結 果


ご覧のとおり、結構、ハードな山道が続いていました。

標高924m。芸者衆と遊びで登るにはちょっと・・・

という印象でしたが、昔の人は今の私たちより健脚だったので、

意外と物見遊山気分で行っていたのかも知れません。

 

ファイル4−2

疑問点

2 坂を登る時の「尻つき」は本当に効果的なのか?

実験中

      

結 果


落語では、疲れ果てた幇間に、旦那さんが、

「尻つきで登って来〜い!」と声をかけます。

縦に二人並んで、後ろの人が前の人のお尻を

ポンポンと突きながら坂を登ります。

実際にやってみると、突かれる方も突く方も

テンポがよくなって思ったより楽に登れます。

ただし、長続きはしないようです。

 

ファイル4−3

疑問点

「かわらけ投げ」は愛宕山でできるのか?

実験中

   

結 果


落語では、二十五丁目の茶屋で「かわらけ投げ」をしますが、

今は、茶屋の後は休憩所になっており、「かわらけ投げ」はできません。

右の写真は「かわらけ投げ」をやっていた頃の昔の絵です。

(七合目の休憩所の前にありました。)

 

ファイル4−4

疑問点

「かわらけ投げ」で的が狙えるのか?

実験中

 

結 果


愛宕山では、現在、「かわらけ投げ」をやっていないので、

ご近所(といっても、少し離れていますが…)の「神護寺」に行き、

「かわらけ投げ」に挑戦しました。

左の写真が「かわらけ」です。素焼きの器で、これを崖下に投げて

厄よけを祈願します。

でも、思うようには飛んでくれませんでした。崖下に的はありませんし、

「天人の舞、お染久松夫婦投げ、獅子の洞入り」といった

落語でお馴染みの投げ方は、かなりな高等テクニックです。

思うように飛ばすのも至難の業でしょうね。

 

ファイル4−5

疑問点

傘1本でガケを飛び降りることが出来るのか?

実験中

 

結 果


落語では、旦那さんが「かわらけ」の替わりに投げた小判を回収するため、

幇間が傘を持ってパラシュートのようにして崖の下に飛び降ります。

それを別の幇間が後ろから押し出そうとします。

でもって、実際にやって・・・みる訳にはいきませんよね。

もっと大きな傘を調達して再挑戦してみたいと思います!?

 

 ※ 愛宕山登山の詳細は、「風流落語旅」「愛宕山編」をご覧ください。

 

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